2016年5月22日日曜日

人格形成のルーツ?

最近、とある要件で友人宅におじゃました折に樋口清之著、「梅干しと日本刀」と云う本を見かけた。
実はこの本、祥伝社と云う出版社から40年以上前に出版された「NON BOOK」「新書」で、当時のベストセラーになった名著なのです。
続編も2〜3冊出版され、その後再出版もされ、知る人ぞ知る有名な本で40余年過ぎた今でも色褪せない内容を保ち続けています。



小生が小学生の頃に発売された本なのだが、リアルタイムで読んでいる。
当時、少年ジャンプを愛読していた小生は、料理漫画のパイオニア、『包丁人味平』のストーリーの中でこの本の存在を知りました。
料理勝負の中で、料理の「技」くらべに走っていた内容を、料理の本質、「味」に引き戻すエピソードの一環としてこの本が紹介されていて興味を持ったところ、なんと父親がこの本を買ってきて持っていたのです!!!
早速読み終えた父に本を貰って以来、蔵書として何回読み返したことか。
それから幾星霜… 友人宅にあったこの本を見て久々に読みたくなったのだが、我が家の蔵書は関西移住の際、断捨離を兼ねて既に処分済み…

しかし無いと判ると尚更読みたいw
そこでAmazonで調べてみたところ当然のごとく売っていたのですかさずポチッ!!
(断捨離の意義を少し疑い始めました(爆))

そして改めて読み返すと、自分の人格形成の過程においてこの本がかなりのウエイトを占めていることを再発見した次第。

まず、元々日本史が好きだったこともあるがより細かい民俗学や歴史のヒダについて解説されている本書に物事への見方や考え方を影響されている。
そして博識なことに対するあこがれ、知的好奇心を満たすためにはどのようにするのかを教示されたと思う。
(だからといってそれが身についたわけではない…(´Д⊂グスン )

三つ子の魂とまではいかなくても、思春期のような、物事に影響を受けやすい時期に座右の書と呼んで差し支えのない書物に出会うのはそれ自体が人生の結果につながらなくても精神面の育成、人格面の育成に多大な影響を及ぼすものだとこの歳になって改めて感じた次第です。

人生の峠を遥かに過ぎ、「人生下り坂サイコー」とはしゃいではいるけれど、それでも順当に考えればまだまだ数十年、この世知辛い世の中を泳ぎ渡らなければならない…
その中で先達の知恵にお世話になり、また自分の得た知恵を何かしらの形で残すことがこの世に生まれた意義なのかな? と筋肉痛で意識まで麻痺しながらもぼんやり考え得る今宵でした。

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