2017年8月12日土曜日

結局は使う人間次第… (その5)

長々と書き綴った割に続編まで1年以上空いてしまいました…(^_^;)

さて、デジタル一眼レフに参入したオリンパスは古いOMの資産を一新し、新たに「E」システムの構築に入りました。
そう、カメラシステムの肝である「レンズマウント、撮像センサーサイズを統一しよう!!」と各カメラメーカー、レンズメーカーに呼びかけフォーサーズと云う規格を提唱。
あわよくばデジタル一眼レフのイニシアティブを握ろうとしたのです。
その考え方は置いておいて、フォーサーズと云う規格はとてもよく考えられていて、当初の目論見通り行けばおそらく現在の一眼レフの勢力図はかなり違ったものになったと思います。
しかし、この企画も時を逸していたんでしょうね… せめてあと3年早く発表していたら今頃は各メーカーで競ってフォーサーズ規格のカメラを作り、おそらくAPSサイズのフォーマットは残っていなかったでしょう。(根拠の無い発言ですがw)
小生としてはオリンパスにOMマウントを互換性を持たせながらデジタルに移行して欲しかったです。
その上でセンサーはフォーサーズを採用し、フルサイズにも対応していけばよかった。
そしてそれをユニバーサル規格として公開していれば今のフォーサーズの劣勢はなかったと思います。
小さいセンサーサイズのメリット(システム全体を小型化出来、光学設計にも余裕ができる)と大きいセンサーのメリットを両立出来たでしょう。

そのような中で後発のソニーは自前での開発を先発のコニカミノルタからカメラ事業を買い取りイイトコ取りするという方針にでました。
当初はαマウントを継承し、おそらくコニカミノルタが進めていたであろうプロジェクトを製品化していくだけでしたが、αマウントと互換性を持ったEマウントを開発。
これでAPSサイズとフルサイズを両立させる事ができるようになり、更にミラーレスの新しい方向性を示しました。
このEマウント、一番の特徴はフランジバックが短いということ!!
当初、APS-C専用のように思えたこのマウントは性能的に???でしたが、35mmフルサイズフォーマットにも対応しており、フルサイズで使ってこそ活きるマウントであるということを後のα7シリーズで証明してみせたのです。

フィルム時代の各社レンズがアダプターを介すことにより有効活用でき、小生も過去のレンズ資産を無駄にしなくて済むことにありました。

現在のデジタルカメラは内部のプログラムを書き換えることにより操作性や機能をグレードアップすることが出来るため、各メーカー間の性能差をある程度詰めることが出来ます。
この様な現状を鑑みると、ソニーのαは非常に小生向きのカメラだと納得し、ついに長年のオリンパス党からソニーユーザーになってしまいました。
現状想像するに、今のオリンパスには本当の写真好き、カメラ好きを理解する社風、経営者がいなくなったのだろうと思います。

マイクロフォーサーズも検討していますが主流になりきれず、昔のペンシリーズと同じような形になるでしょう。
カメラはやはり道具であり、いい写真を撮るのはあくまでも人間です。
でもいい写真を撮りたいと思わせることもカメラの大切な「機能」の一つだと考えます。
ソニー、オリンパスを含め、各カメラメーカーにはこれからも「いい写真を撮りたい」と思わせる素晴らしいカメラを作り続けてもらいたいものです。